映画「世界の終わりから」を見たよ
こんな世界なくなればいい。
絶望しか見えないこの世界は救われるべきなのか?
あらすじ ※公式サイトより
高校生のハナ(伊藤蒼)は、事故で親を亡くし、学校でも居場所を見つけられず、生きる希望を見出せずにいた。ある日突然訪れた政府の特別機関と名乗る男から自分の見た夢を教えてほしいと頼まれる。
心当たりがなく混乱するハナだったが、その夜奇妙な夢を見る。。。
なんてこった…
YouTubeで本編先行配信されている…
太っ腹だ。冒頭40分を5分刻みで無料配信しているそう。
初見は映画館で見て欲しいけど迷ってる方は見ちゃえ↓
「CASSHERN」や「GOEMON」の監督、紀里谷和明監督の最後の作品。
そうか…最後なのか。
最後の作品で、このテーマはかっこいいな。
なんて言うか最後にふさわしいすごい映画だった。有終の美を飾りすぎている!
劇場公開から少し経っていたせいか、休日にしては少ない客数だったんだけど…
その場の全員が、「これはやばい映画だ!」って感じたはず。
これはもっと話題になって、バズっていいやつじゃないの??
私が知らないだけでちゃんと流行ってるの?
お願い、もっと各種メディア取り上げて!!って切に思った。
私はもうちょっとで見逃しそうだったよ。
映像はさすが圧巻の美しさ。日常シーンですら絵作りが美しい。
原作脚本も監督。
そう、物語もやばい。だから忙しい。
とにかく頭も目も耳もフル稼働だった。夢中だった。
畳み掛けてくる結末に泣く。
主人公の背負った運命に泣く。
主人公に寄り添う人たちの優しさに泣く。
過去、現在、未来がだんだんと……そして最後のハナのセリフ。
なんて終わり方だ。
余韻がえぐい。
そのまま最初からまた見たい。
語彙力や伝える引き出しが欠如しているのが悔やまれる…
とにかくやばい!
この映画を見れて良かった!
エンドロールが短い気がしたのは余韻のせいかな?
涙乾かないうちに明るくなっちゃった。
主人公役の伊藤蒼さんが本当に素晴らしくて。
見た人はこの役は伊藤さんにしかできない、と誰もが思う。
どうやってあの空気感を出しているんだろう…
「さがす」や「空白」にも出演されていて、その時も本当にすごい演技だった。
唯一無二だ。こんな俳優さんがもっと増えたら良いな。
世界を救う主人公なのに、思春期だし孤独だし精神がブレブレで危うさ満点。
逃げ出したりするのも人間味がある。
作中の「なんでこんなに辛いことばっかりおきるんだろう…」
主人公のセリフじゃないけど、本当にそうで痛かった。
後、大人のみんなが「ハナちゃん」って呼ぶのがなんか良かったな。
苗字にさん付けとかじゃなくて。
佐伯さんの「それが終わったら遊園地にでも行こう」
江崎さんとの約束。
けんじが最後のあのシーンで放った言葉。けんじはずっとハナの味方だったよね。
セリフの1つ1つが心にドカンとくる。
ピースの又吉さんがエンドロールに名前があって初めて気づいた。
どこに出演されていたんだろう…誰か教えて…
一つ残念なことが…
パンフレットがない…悲しい。
デジタルで良いので作って欲しい。絶対に買うので。何卒…
壮大な物語が1人の女子高生を軸に駆け巡る。
めっちゃすごい映像と共に体験できるので、これは劇場の大画面マストだ。